紡ぎ屋遊楽とは

手紡ぎ糸にこだわり、手編みのニット帽子、マフラー、ネックウォーマー、ベスト、セーター、手織りショールなどを作っています。
手紡ぎ糸に初めて触れた時、その優しい風合いに魅了されてしまいました。
手紡ぎを始めるまでは、バーゲン時期になると、普段はちょっと高くて買えない変わった市販糸を買い込んでおり、気付けば段ボール箱に2箱。しかし、どんなに気に入った糸でも色のバリエーションが少なく、いつも糸探しに一苦労。そんな時、手紡ぎ糸に出会ったのです。既に自家栽培のオーガニックコットンで作品作りをしていましたので、それを機に羊毛を紡ぎ始めました。それ以来、市販糸購入癖はピタリと止まりました。

科学の進歩により、軽くて高機能の繊維が次々と開発されています。しかし、「できる限り自然の恵みを身に纏いたい」という私なりのこだわりから、敢えて天然素材にこだわって紡ぎ続けたいと思うのです。その理由はただ一つ。紡いでいる時も、身に纏った時も「心地良い」からです。
上質な素材感と、それを生かす手紡ぎ糸の良さをお伝えしたく、この度、ご紹介の運びとなりました。

最初にご紹介させて頂くのは、ニット帽子です。
編みは、糸の個性が生かせるようシンプルにと決めております。フリーサイズの編み方で、ゆったり仕上げており、男女を問わずお使い頂けます。風の強い時は、かぶり口を内側や外側に折り返すと、耳の部分が二重になり防寒性に優れ、実用的です。
全てが手作業のため、ニット帽子の製作でも2〜3日程かかります。ひとつひとつが全て異なる仕上りです。とても暖かく防寒性に優れておりますので、タウン用だけではなく、アウトドア派の方の相棒としてもお薦めです。
上質の素材感を生かした手紡ぎ糸の良さ、そして、その糸を生かした手編みの良さを体感して頂けたら、嬉しく思います。

ウールは、動物性タンパク質でできている天然素材です。不要になったウール製品は回収され、微生物により分解されて土に還ります。その土で育った牧草を食べて、羊がまた育ちます。これが「ウール・エコサイクル」です。
リサイクルできるのは、ペットボトル、缶、瓶、紙、プラごみだけではないのですね。
私は、人間として生を受けましたが、地球上の動植物の一種であり、行く末は、地球の自然に還りたいと考えています。

羊毛をメインに、アルパカ、シルクなどもブレンドしてオリジナルの糸を紡いでいます。
原毛の種類により、その毛質が異なるため、その特徴を生かし、一点ごとに、糸の形状や色をデザイン。
スラブ糸(細い部分と太い部分が交互に繰り返される糸のこと)を中心に、表情豊かな糸を紡いでいます。

今後、少しづつアイテムを増やして行く予定でおります。